Z区分の斬り込み隊長〜XB360『デッドライジング』
2006.07.24 Monday | category:著作権問題
こんばんは。約1ヶ月ぶりの投稿であります。
今後もこのようなペースでの進行ですが、どうかおつきあいを。
3週間の間、何をしていたかといえば
・・・といった状況でした。(あとは仕事)
さて、松沢知事をはじめとする良識派の圧力に屈したことで始まった
ゲームソフトの『Z(18禁)区分』ですが、やっと純粋なZ区分タイトルが発表
されました。
(レーティングの説明は割愛)
当初私が予想していた『グランド・セフト・オート(GTA)サンアドレス』(PS2/XB/PC 日本版未発売)ではなく、XB360オリジナル作、しかも国産の
『デッド ライジング』がそれです。
(狙っているのは海外市場だろうが・・・X36タイトルだし)
いままでのZ区分タイトルは全て旧制度からの再審査によるもので、
いまのところ最新のZ区分作である『ゲッタウェイ ブラックマンデー』
(PS2・日本版発売元セガ/旧C18区分で発売)以来11ヶ月ぶりの発売となるわけ
ですが、どうも引っかかるのであります。
(ゲームショウで見たデモ映像で一緒に流れた『バイオ5』と区別が
付かなかった、というのとは別に)
今回の制度変更が『表現の自由と自主規制の両立』を目指したのはすでに
知られています。
しかし、CEROの新制度が運用開始(3/1〜)になってからD区分(17歳以上対象)
と審査されたのは、現在(7/27発売分)までで5タイトル。
Z区分については前述の『デッド〜』のみです。
D・Z区分が減った分、逆に増えたのが『15歳以上(C区分)』『12歳以上(B区分)』
枠です。
審査基準が変わった可能性もありますが、どうも制作側が『逃げ』『寸止め』
に入った感を受けており、それが事実だとすれば『表現の自由を護る』と
いう素人の期待はこっぱみじん。
次に、今回Z区分となったのは、その『残虐性』からです。
この指定により『Z=残虐=有害=それはいかん!』のコンボが一般化する
可能性があります。
そのような『良識層(例:松沢氏)』の批判・規制を避けるために、
結果として表現の萎縮を招くのではないでしょうか。
(どこかの倫理団体が「○等身だからいかん!」なことを言ってた様な)
そのゲーム(さらに云えば『作品』・・・ゲームに限らず)において必要ならば
『オトナ向けの表現』を行うのはOK、と私は考えます。
(それで成功したのが『龍が如く』かと)
さらに厳しく言えば
初めから18禁枠を作っておけということです。
◆・・・と書いたのですが、Z区分指定の理由は専ら『著しい暴力・残虐表現』
がメインでした。
エロや思想・(ゲーム中の)発言関係はD区分どまり。
どうりで自分から通りすがりの人を殴れない『龍が如く』がD区分止まり
なわけですな<CERO
※松沢氏:神奈川県知事の松沢成文氏。『GTA3』の有害指定の件で有名。
3番目に、Z区分新設後も『有害指定』の波は収まっていません。
すでに数県ではCEROのZ区分タイトルを『団体指定』タイトルとし、
Z区分指定の時点で自動的に18歳未満の販売やプレイを禁止するとしています。
何度もネタにしているように、CEROの制度はもともと『ユーザへの情報提供』が
目的で、販売や遊戯の規制ではありませんでした。
また、18歳未満にふさわしくない表現(=18禁)はハナからアウトとされています。
Z指定新設も『自主規制の一環』としており、旧区分に比べて残虐になっている
ということもありません。(CERO/CESAの発表どおりならば、ですが)
そのような状況で個別指定を行っている自治体が、新たなタイトルの有害指定を
行うのか、また、新たにCEROを団体指定する自治体が現れるのかが見ものです。
人によっては、今回挙げた3つの点以外の問題点を指摘することでしょう。
あわせて、権利者側が今回の問題点を解消できないのであれば、
今後も同様の問題が起こりうると私は予想します。
新たなZ区分タイトルが、ゲーム市場の未来をつくるのか壊すのか、
『デッド〜』の行方は、今後のZ区分だけでなくレーティング制度そのものに
対しても、厳しく注目と注文することが必要です。
P.S.(ついでに)
のんびりしているうちに、Z区分第2弾が発表された模様。
今後もこのようなペースでの進行ですが、どうかおつきあいを。
3週間の間、何をしていたかといえば
・・・といった状況でした。(あとは仕事)
さて、松沢知事をはじめとする良識派の圧力に屈したことで始まった
ゲームソフトの『Z(18禁)区分』ですが、やっと純粋なZ区分タイトルが発表
されました。
(レーティングの説明は割愛)
当初私が予想していた『グランド・セフト・オート(GTA)サンアドレス』(PS2/XB/PC 日本版未発売)ではなく、XB360オリジナル作、しかも国産の
『デッド ライジング』がそれです。
(狙っているのは海外市場だろうが・・・X36タイトルだし)
いままでのZ区分タイトルは全て旧制度からの再審査によるもので、
いまのところ最新のZ区分作である『ゲッタウェイ ブラックマンデー』
(PS2・日本版発売元セガ/旧C18区分で発売)以来11ヶ月ぶりの発売となるわけ
ですが、どうも引っかかるのであります。
(ゲームショウで見たデモ映像で一緒に流れた『バイオ5』と区別が
付かなかった、というのとは別に)
今回の制度変更が『表現の自由と自主規制の両立』を目指したのはすでに
知られています。
しかし、CEROの新制度が運用開始(3/1〜)になってからD区分(17歳以上対象)
と審査されたのは、現在(7/27発売分)までで5タイトル。
Z区分については前述の『デッド〜』のみです。
D・Z区分が減った分、逆に増えたのが『15歳以上(C区分)』『12歳以上(B区分)』
枠です。
審査基準が変わった可能性もありますが、どうも制作側が『逃げ』『寸止め』
に入った感を受けており、それが事実だとすれば『表現の自由を護る』と
いう素人の期待はこっぱみじん。
次に、今回Z区分となったのは、その『残虐性』からです。
この指定により『Z=残虐=有害=それはいかん!』のコンボが一般化する
可能性があります。
そのような『良識層(例:松沢氏)』の批判・規制を避けるために、
結果として表現の萎縮を招くのではないでしょうか。
(どこかの倫理団体が「○等身だからいかん!」なことを言ってた様な)
そのゲーム(さらに云えば『作品』・・・ゲームに限らず)において必要ならば
『オトナ向けの表現』を行うのはOK、と私は考えます。
(それで成功したのが『龍が如く』かと)
さらに厳しく言えば
初めから18禁枠を作っておけということです。
◆・・・と書いたのですが、Z区分指定の理由は専ら『著しい暴力・残虐表現』
がメインでした。
エロや思想・(ゲーム中の)発言関係はD区分どまり。
どうりで自分から通りすがりの人を殴れない『龍が如く』がD区分止まり
なわけですな<CERO
※松沢氏:神奈川県知事の松沢成文氏。『GTA3』の有害指定の件で有名。
3番目に、Z区分新設後も『有害指定』の波は収まっていません。
すでに数県ではCEROのZ区分タイトルを『団体指定』タイトルとし、
Z区分指定の時点で自動的に18歳未満の販売やプレイを禁止するとしています。
何度もネタにしているように、CEROの制度はもともと『ユーザへの情報提供』が
目的で、販売や遊戯の規制ではありませんでした。
また、18歳未満にふさわしくない表現(=18禁)はハナからアウトとされています。
Z指定新設も『自主規制の一環』としており、旧区分に比べて残虐になっている
ということもありません。(CERO/CESAの発表どおりならば、ですが)
そのような状況で個別指定を行っている自治体が、新たなタイトルの有害指定を
行うのか、また、新たにCEROを団体指定する自治体が現れるのかが見ものです。
人によっては、今回挙げた3つの点以外の問題点を指摘することでしょう。
あわせて、権利者側が今回の問題点を解消できないのであれば、
今後も同様の問題が起こりうると私は予想します。
新たなZ区分タイトルが、ゲーム市場の未来をつくるのか壊すのか、
『デッド〜』の行方は、今後のZ区分だけでなくレーティング制度そのものに
対しても、厳しく注目と注文することが必要です。
P.S.(ついでに)
のんびりしているうちに、Z区分第2弾が発表された模様。
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