Page: 1/1   
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | | - | - |
ジャパン・パッシング〜バカにされる日本のゲーム市場〜
こんばんは。

先日「買ったゲームソフトが途中でとまる」ということで返品を受け、
手持ちの本体で試したところ、同様のトラブルは起こりませんでした。
どうも
「あまりにつまらないから、ウソついて返した」というのが、その購入者の本音だったようです*。

そのゲームは人気のシリーズモノで、海外では一定の評価を受けているにも関わらず
後に発売された日本版は内容が削られたため(しかも発売直前までそれを隠していた)、
購入者からも「ナメとんのか?」といった声が挙がっています。


一方、上記のメーカーとは別のメーカーでも問題が。
近日発売される某携帯ゲーム機への移植作についても
ゲームの楽しさを削ぐバグ(データ上の欠陥)があるにも関わらず
そのまま発売されるとのことで、オリジナル版を楽しんでいた人々から
「なぜ直さない?」「買うな!」の大合唱が起こっています。


昨年度は上記2件に限らず、
●一定のデータ保存回数を超えるとセーブできなくなる
●特定のアイテムを使うと進まなくなる
などといったトラブルがあり、商品が回収されることもありました。

『回収』されるのはまだいい方で、モノによっては『仕様』ということで
そのまま発売⇒売れない⇒ショップ・流通の負担*2…となることもあります。
(前述の2品が当てはまる)

それでも発売されるのは、『決算期』だからとか『人気キャラ』『続編』だからとか
といったメーカー側の驕り(焦りもあるのだろうが)だと言われても、
仕方ないかと思われます。
つまり、日本のユーザー向けのゲームは、手を抜いても前述の驕りにより、
ある程度売れるという『パッシング』(素通り≒手抜き)をされているのではないかと
いえます。

ゲーム機が高度化するにつれ、「予期せぬ不良」は多発することは解ります。
開発期間の増加やコストの高騰についても同様です。
しかし、前述の例に挙げたようなメーカー側の行為(指摘されたバグを放置)は、
結果としてゲーム市場への不信をまねき市場の衰退につながりかねません。




P.S.
先日、私がワゴンセール対象のリストアップをしていたところ、
PS2⇒ギャルゲー(移植モノ含む)・キャラゲー
DS⇒脳トレ系
でコーナーが埋まりました。

前者/後者


*:『ハナから交換や対応策の相談でなく(執拗に)返金を求めている』
 『最新作を新品で購入=キズや劣化による可能性は低い』
 『本体の不良やDISKキズなどは無し』
 『説明に矛盾がある』
 (オートセーブかつ終盤でのトラブルのはずなのに「始めからしかできない」)
*2:家庭用ゲームは書籍や雑誌と異なり、初期不良を除き問屋や発売元へ
 返品できないので、売れなければ赤字覚悟で捌かなくてはならない。

 
JUGEMテーマ:ゲーム


| 小泉 亮 | 04:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
『Z区分』の憂鬱〜新レーティング制度2年目をむかえ〜
おはようございます。

かれこれ2年ほど前、CEROは「18歳未満への販売・頒布をしないことを前提とする」
Z区分という年齢制限枠を導入しました*1。
神奈川県にて『グランド・セフト・オート(GTA)3』が家庭用TVゲームとして初めて
有害図書に指定され(=自らの倫理基準を否定され)たことをうけてのことです。

現在神奈川県では、CEROとCEROのレーティング制度を念頭に置いた
『団体表示図書類(仮称)』という枠の創設を進めています。
先日の例の会議でも挙げられていましたが、
県の『青少年保護育成条例』の改定により、Z区分タイトルの販売についての
自主規制をバックアップする目的です*2。

●「神奈川県青少年保護育成条例」の改正骨子案の公表及び県民意見の募集について
http://www.pref.kanagawa.jp/press/0711/098/index.html
(募集は終了しています)


しかし、残念なことにユーザー〜特にライト層や、ゲームを買い与える父母〜の
意識が、未だに低レベルであるという事実があります。
(Z区分=18禁ということを知ってか知らずか、
 大人が子供の『お使い』で購入していることも多い)

事実、ショップ団体『日本テレビゲーム商業組合(Games Japan)』が08年2月に調査・発表した
データによると、
「ユーザー、特に親の理解がされていないことが問題となっている」
ということです。

この問題点について、私もメーカーや団体に対し何度も指摘していますし、
改善についての提案も行っています。
レーティング表記についての説明を明記するメーカーも増加しています*3。

しかし、大半のメーカーのサイトやチラシを見ても
レーティングの情報はあまりに不十分で*3、
ゲーム(というよりレーティング制度や倫理問題)に詳しくない人々に対しては
見落とされるか無視されてしまうか、なのが現状です。

レーティング制度が万能でないことは私も承知しています。
だからこそ、バッシングの対象になりやすく、それに対する反論をろくに行わない
ゲーム業界が、マスゴミ連中や自称・良識派から身を護るため(論議・批判から逃げる、
ということでなく)にも、メーカー自らがCESA・CEROなどの団体や自治体に頼らずに
アピールする必要があるのではないでしょうか。




*1:年齢区分枠の変更は06年3月1日審査分から、Z区分の導入は06年5月31日販売分から。
 旧区分では当初『基準の限度を超える表現は認めない』、後の05年7月には暫定的に
 『18歳以上対象』ソフトの18歳未満への販売を自粛する自主規制をうちだしていた
 (ただし守っていたのは加盟メーカーを含めわずか)。
 当『GGZ』では06年3月からの区分を『新制度/新区分』、それ以前のを『旧〜』
 と表記している(ことが多い)。

*2:CEROがZ区分としたものを自動的に有害図書扱いする『団体指定』とは異なり、
 あくまでも「自主規制をバックアップする」のが、改定のポイントらしい。
 以前は「良心のかけらもないインチキ団体(要約)」と批判していたものだが・・・
(「良心の〜」については、『「有害」規制監視隊』さんが詳しく説明してます)

*3:いまのところ、以下のメーカー(ブランド)がレーティング制度の説明を
 ゲームソフト(パッケージや説明書)に記載していることを確認している。
 コナミ・ハドソン・ファルコム・タカラトミー・元気
 ハドソンとタカラトミーは比較的早くから表記してました。
 タカラトミー(旧トミー)はCERO加盟で唯一パッケージに制度の説明を記載。

 バンダイナムコ 旧バンダイの影響か、ナムコブランドにも表記
 マイクロソフト XBOX360用ソフトはサード製も含め記載あり

 A区分(全年齢対象)のしか出してないメーカーもあるが、
 大半のメーカーが「審査受けて、マークつけてハイおしまい」というのが現状かと。


| 小泉 亮 | 08:58 | comments(0) | trackbacks(0) |

Calendar

      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< March 2008 >>

Sponsored Links

Profile

Recommend

shinkansen

ありがとう0系新幹線 ブログパーツ

Search

Entry

Comment

Trackback

Archives

Category

Link

Feed

Others

無料ブログ作成サービス JUGEM

Mobile

qrcode